東京市場 午後 ドル円は一時97円割れ、日経平均の戻りは限定
2013年10月04日 16:13
東京タイム午後の為替相場は、値幅こそ限られたがリスク回避の円買いが継続。後場の日経平均が下げ渋るも、戻りが鈍く、前日比100円超安で大引け。米政府機関の閉鎖や政府債務上限引き上げ問題への懸念が続くなかで、ドル円の上値の重さは変わらず。金融市場全体が米財政問題に振り回される状況は続いている。また、日銀は金融政策の現状維持を全員一致で決定し、インパクトは限られ、この後の黒田日銀総裁の会見を待つ展開となった。
ドル円は97円前半で上値の重い動き。日経平均が引けにかけて再び下げ幅を広げる動きを眺めながら、ドル円は一時97円大台を割り込み、96.99円まで下落した。ただし、積極的にドル売り・円買いを進める地合いにはならなかった。米財政問題が重しとなっているが、オバマ大統領はアジア訪問を取り止めて問題の解決に取り組むことを表明し、米財政問題をめぐる協議で週末に進展が見られる可能性があるだけに、ドル円の急反発も警戒された。クロス円も上値の重い動き。ユーロ円は132.14円、ポンド円は156.73円、加ドル円は93.90円まで小幅ながら下値を広げた。一方で豪ドル円は、午前からの堅調地合いを維持し、91.82円まで上値を伸ばした後も高値圏での推移が続いた。
ドルストレートはしっかり。値幅は限られたが、豪ドル/ドルは0.9449ドル、NZドル/ドルは0.8319ドルまでレンジ上限を広げたほか、ユーロドルは1.36ドル前半、ポンドドルは1.61ドル後半で底堅い動きが続いた。