東京市場 午前 豪ドルは底堅さ示す、豪・中国指標が下支え

2013年09月02日 12:54

 東京タイム午前、豪ドルは底堅さを示す。昨日発表された中国8月製造業PMIが市場予想を上回り、さらに2012年4月以来の高水準となるなど好調な内容となったことを受けて、週明けの為替市場で豪ドルは堅調に推移。また本日は豪7月住宅建設許可ならびに中国8月HSBC製造業PMIと指標が並ぶなかで他の通貨と比較し豪ドルへの注目度の高さが目立った。そのなかで、前述した両指標については豪住宅建設許可が予想比で大幅上昇し豪住宅市況の好調さを示す結果に。また、中国HSBC製造業PMIは市場予想の50.2をやや下回る50.1となった。ただ、前月の47.7を大きく上回り、強弱の分かれ目となる50を回復したことは好材料だった。そのほか、日経平均が反発して寄り付くと、その後も堅調地合いを維持したことはドル円・クロス円の下支えとなったようだ。ただし、今週は各国の金融政策の公表に加え主要経済指標の発表など材料が目白押しとなる一方、本日は米国がレーバーデーの休場で比較的材料にも乏しいことから積極的にポジションを傾けるような動きは手控えられたもよう。
 豪ドルは底堅さを示す。昨日の中国PMIの強い内容を受けて豪ドルは上昇して週の取引をスタートさせると、豪住宅指標の予想比大幅上昇や中国HSBC製造業PMIの結果などを受けて対主要通貨で底堅く推移。豪ドル/ドルは0.8969ドル、豪ドル円は88.37円まで上昇し、その後も前述の高値圏を維持した。
 また、ドル円・クロス円はしっかりとした動きに。日経平均の堅調地合いが下支えになったものの、明日以降にイベントや重要指標が多数控えるなかで積極的な売買は手控えられた節もあり、ドル円は98.63円まで上昇後は伸び悩む展開に。そのほか、ユーロ円は130円ちょうど近辺、NZドル円は76円前半を中心に推移した。一方でポンド円は、特段材料はなかったものの、対ユーロでの上昇が後押しとなり153.26円まで買い進まれる場面が見られた。
 ドルストレートでは、ユーロドルはドル円の上昇が重しとなり1.3192ドルまで下押したものの限定的なものにとどまると下げ渋る格好となった。そのほか、NZドル/ドルは0.77ドル半ば、ドル/加ドルは1.05加ドル前半での小動きに徹した。ポンドドルは対ユーロでの上昇が後押しとなり1.5555ドルまで上昇すると、その後も底堅さを示した。
 本日は明日以降からの金融政策イベントならびに重要経済指標の発表ラッシュを前に材料にも乏しいことから、為替相場のみならず金融市場は全般的に小動きとなりそう。注目された中国HSBC製造業PMIも市場へのインパクトは小さかったことから、蒸し返されるような展開も想定しにくく、欧州勢の参入直後の動意一巡後は様子見ムードから落ち着いた動きになってくることも想定しておきたい。