東京市場 午前 期待外れのGDPで一時円高に振れるも、ドル円の95円台は買い

2013年08月12日 12:18

 東京タイム午前の為替市場では、本邦GDPの結果を受けて瞬間的に円買いが強まった。GDPは前期比が+0.6%(予想+0.9%)、前期比年率が+2.6%(同+3.6%)と、前期や市場予想の中央値よりも伸びが鈍化していた。もっとも、民間最終消費支出が堅調な伸びを維持しているほか、2%を超える成長率は景気回復基調が継続していると判断できる内容。また、名目GDPは前期比で+0.7%となり、実質GDPを上回ったことも明らかとなった。甘利経済再生相はGDP発表後の会見で、「GDP、消費増税の判断材料としては引き続き良い数字が出た」、「消費増税、有識者の意見も聴取した上で秋に判断」などと発言。個人消費が経済成長を牽引していることが非常によいパターンであるとの認識を示した。一方で、本田内閣官房参与からは「GDPは思ったより低く、予定通りの消費増税環境が整ったとはいえない」との見解が聞かれており、今後は増税に関する話題が市場の感心事となりそうな雰囲気も感じさせた。来月発表される同改定値は、これまで以上に注目されることとなろう。
 ドル円はGDPの発表後、それまでに推移していた96.30円台から95.92円まで売りを強めた。ただ、8日につけた直近安値となる95.81円を割り込まず、押し目買いにも支えられてすぐに大台を回復。150円安前後まで売りが先行していた日経平均が前引けにかけてプラス圏へ上昇すると、96.65円まで反発した。引き続き、荒っぽい株価の動きに振り回される展開となった。クロス円も同様に、ユーロ円が6月27日以来の安値となる127.97円から128.74円へ、ポンド円は148.86円から149.72円へ切り返し。豪ドル円は対ドルの底堅さも支えに88.06円を安値に88.97円へ、NZドル円は77.05円から77.76円まで上昇。豪ドル円・NZドル円は、先週末高値を上回った。
 対ドルの動きは限定的。資源国通貨は先週からの底堅さを維持し、豪ドル/ドルは0.92ドル前後、NZドル/ドルは0.80ドル半ばで推移したが、ユーロドルは1.33ドル半ば、ポンドドルは1.55ドル前半では上値が重かった。
 午後も円相場が株価に踊らされる展開を想定。夏季休暇中で参加者が減少しており、値段が飛びやすくなっていることにも警戒が必要か。海外勢の反応はいささか気になるが、GDPの結果を材料にした円高は東京タイムでは終わったとみてよさそうだ。ドル円は5日移動平均線前後で上値を抑えられている。結果的に直近のレンジ内の上下に終始していることからも、方向感は未だ限定的と割りきっておきたい。