東京市場 午前 ドル円98円半ば、米債務上限協議待ちで様子見
2013年10月15日 12:09
東京タイム午前では、米財政協議の進展待ちで様子見ムードが強く値動きは限られた。米債務上限のタイムリミットが近付くなかで、米デフォルトが回避されるとの楽観論がドル円の下支えとなり、98円半ば水準でしっかり。ドル円は東京タイム早朝にNY市場の流れを引き継ぎ、98.71円まで上値を伸ばしたが10月1日高値を前に失速。連休明けで続伸スタートとなった日経平均が伸び悩み、上げ幅を縮小する動きに連動して98円半ばに水準を戻しての小動きが続いた。米債務上限の引き上げ問題をめぐり、与野党の協議は続いており、その進展を見極めたいとの向きから、引き続き積極的な取引は手控えられている。また、バーナンキFRB議長の講演内容が伝わったが、米経済政策や見通しについては言及せず、相場への影響は見られなかった。
相場全体に動意が鈍いなか、日米株高も手伝って資源国通貨の堅調推移がやや目立った。豪ドル/ドルは6月19日以来の高値となる0.9534ドルまで上値を伸ばしたほか、NZドル/ドルは0.8384ドル、ドル/加ドルは1.0335加ドルまでドル安・他通貨高が進んだ。対円でも、豪ドル円は93.95円、NZドル円は82.62円、加ドル円は95.37円まで上値を伸ばし、軒並み昨日の高値を上回った。豪準備銀行(RBA)議事録では、利下げの可能性は排除しないが、現状では金融政策の変更は差し迫っていないとの見解が示されたことも、豪ドルの底堅い動きにつながった。一方の欧州通貨はやや上値の重い動きで、ユーロドルは1.3550ドル、ポンドドルは1.5952ドルまで下押した。対円でも、ユーロ円は133円半ば、ポンド円は157円半ばを中心にやや売りが優勢となった。
東京タイム午後も、ドル円は98円半ばを中心にもみ合い相場が予想される。米債務協議への期待感が支えとなるも、警戒感も強く協議の進展が見られない限り、様子見ムードは解消されにくいだろう。注目の経済イベントも予定されておらず、ドル円は日経平均の動向を眺めながら小幅な上下動になりそうだ。