東京市場 午前 ドル円は一時97.03円 株価の下落幅拡大を嫌気

2013年10月04日 11:40

東京タイム午前は、株価の弱さを受けて円買いが優勢だった。ドル円は、株価が軟調に寄り付いた直後こそリスク回避を強めることなく、97.41円まで円安で推移。本邦輸入企業が背景と思われる邦銀の外貨買い・円売りが入っていたもよう。ただ、実質ゴトー日(5・10日)の仲値通過後は円買い戻しが進んだ。日経平均株価が14000円の節目を割り込んで下落幅を広げたことが嫌気された。また、韓国中銀がウォン売り・ドル買い介入を行っていたとの観測もあり、対円でリバランスのドル売りが入っていた可能性はあるかもしれない。
 クロス円も同様の推移をたどって上下した。ユーロ円は132.67円まで上昇後、132.25円まで下落。ポンド円は157.38円から156.87円、加ドル円は94.31円から93.97円まで下押した。豪ドル円は91円後半から91円半ば、NZドル円は80円後半から80円半ばで振幅した。
 対ドルでは各通貨とも限定的な値動き。ユーロドルは1.36ドル前半、ポンドドルは1.61ドル後半で推移。オセアニア通貨は、豪ドル/ドルが0.9440ドルまでじり高となった一方、NZドル/ドルは0.83ドル付近の動きに終始とまちまちだった。
 この後には、日銀金融政策決定会合の結果発表がある。金融政策は据え置きの見込みだが、その後の黒田総裁の会見に注目したい。消費税導入後の政府の後方支援となる追加金融緩和の用意などに関する発言が聞かれれば、市場は好感するだろう。