東京市場 午前 シリア懸念・株安で円買いも、ドル円は98円割れ回避

2013年08月27日 11:54

 東京タイム午前では円買いが優勢。先週末の米7月新築住宅販売件数に続いて、昨日の米7月耐久財受注もさえない結果となり、米長期債利回りが続落したことを背景に東京タイム早朝からドル円は売りが優勢に。また、シリア情勢に対しての地政学リスク懸念でリスクオフの動きに、日経平均の続落が嫌気されて円買いが強まった。ドル円は昨日の安値を下回り、98.04円まで下落したが98円大台割れは回避。日経平均が前引けにかけて下げ幅をほぼ取り戻す動きになると、98.30円付近まで水準を戻した。クロス円も円高推移。ユーロ円は131.25円、ポンド円は152.81円まで下落した。また、オセアニア通貨は対ドルでの下落も重しとなり、豪ドル円は早朝の89.02円を高値に88.03円、NZドル円は77.43円から76.56円まで下げ幅を広げた。
 ドルストレートはまちまち。米長期債利回りが持ち直しの動きとなったこともあって、ドルの買い戻しがやや優勢となるも、欧州通貨は対ドルでしっかり。ユーロドルは1.33ドル後半、ポンドドルは1.55ドル後半、ドル/スイスフラン(CHF)は0.92ドル前半で値動きは限定的。一方のオセアニア通貨は弱含み、豪ドル/ドルは0.90ドルを割り込み0.8967ドル、NZドル/ドルは0.7806ドルまで下落した。
 午後もドル円は98円前半を中心に上値の重い動きは継続するか。下げ幅を帳消しにした日経平均が、後場で下げ幅を再び拡大する動きになれば、戻りが鈍いドル円は98円大台割れを試す可能性もありそうだ。株価の動向とあわせてシリア情勢に関連した報道には注目したい。