東京午後 値動き限定 大詰めの財政協議を見極めたい
2013年10月16日 15:28
東京タイム午後は特筆すべき値動きは各通貨で確認できず。大詰めを迎えた米財政協議では、ぎりぎりになっても共和党の一部で迷走がみられるなど不安心理を煽る格好となっており、一時的なデフォルトも懸念されて米短期金利が上昇するなど局所的にはリスクを回避する動きが確認されている。ただ、一時的な先延ばしにすぎないとしても財政問題が最終的に落とし所を見つけて妥結に至るといったシナリオがメインであることに変わりはなく、為替市場では円が買い戻されるといった動きもない。後場の日経平均株価は伸び悩んだが、前日終値を挟んだ水準で底堅さはあった。本日の米議会では、昨日見送られた上院指導部による、来年2月7日までの債務上限引き上げと、1月15日までの暫定予算および赤字削減パネルの創設を盛り込んだ案が発表され、上院本会議の採決を得て了承されれば下院での審議・採決が実施される予定。上院・下院の両院による会合の実施も伝わっている。これまでの経緯からすれば、法案がスムーズに通過する可能性は低いが、現状では瀬戸際での法案合意に対する期待の方が強いと言えそうだ。
ドル円は98円半ば、ユーロ円は133円前半、ポンド円は157円半ばでもみ合い。ドル円は98.60円前後の上抜けに何度か失敗したことで重さはあったが下値も限られた。またユーロドルは1.35ドル前半、ポンドドルは1.59ドル後半を中心に上下するなどドルの値動きも小幅。資源国通貨は中国株の下落も影響してやや上値が重く、豪ドル/ドルは0.95ドル前半、NZドル/ドルは0.83ドル後半で伸び悩み。クロス円も同様に豪ドル円は93円後半、NZドル円は82円後半で伸び悩んだ。