本日の見通し(為替) RBA理事会など控え、豪ドルへの注目度が高い

2013年09月03日 08:06

 昨日のNYタイムは、レーバーデーの祝日でNY市場が休場のため取引参加者が少なく、特に動意材料になるようなイベントもなかった。ロンドン序盤から、米国による性急なシリアへの軍事行動開始が回避されるとの見方を背景に、リスクオフの巻き戻しによる円売りが強まっていたが、その流れは一服。対ドルではロンドンフィックスにかけ、各通貨に対しドル買いが優勢となったものの、値動きは限定的だった。
 本日の東京タイムも他通貨と比較し豪ドルの注目度が高いか。市場の最大の注目は週末に発表となる米8月雇用統計で間違いはないのだが、今週についてはそれまでに各国金融政策イベントや主要経済指標の発表、そして20カ国・地域(G20)首脳会議と材料が多数あることから一つ一つクリアしながら、米雇用統計へ進んでいくことになる。東京タイムにおいては週末に発表となった中国8月製造業PMIをはじめ、連日で中国経済指標の発表が予定されており、本日も8月非製造業PMIが控えている。また、今週前半は豪州経済指標も目白押しで本日は豪7月小売売上高や同4-6月期経常収支、そしてRBA理事会と立て続けに並んでいる。中国経済指標からは貿易などでつながりの強い豪州経済への影響を見極めることが必要になるほか、RBA理事会では再度ハト派スタンスを鮮明としてくるのか否かといったところは非常に注目される。よって、東京タイムは昨日以上に豪ドルへの注目度が高くなりそうな様相で、ヘッドラインによるボラタイルな動きには警戒しておきたい。そのほかの通貨については、対豪ドルでの動きが波及することへの警戒は必要だが、海外タイムには米8月ISM製造業PMIといった重要指標の発表が控えているとあって徐々に様子見ムードが広がってくる可能性も考慮しておきたい