本日の見通し(為替) FOMC控え、ドル円はレンジ相場継続か

2013年07月31日 08:07

 NYタイムではドル買いが先行するも、注目イベントを控えて次第に膠着感が強まった。ドル円は98円を挟んでの小動きが続いた。ポンドドルは1.5224ドルまで下落したほか、ユーロドルは6月19日以来の高値水準となる1.3303ドルから1.3234ドルまで反落。また、スティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁による豪ドル安容認発言が尾を引き、豪ドル/ドルは0.9044ドル、豪ドル円は88.69円まで下げ幅を広げた。
 東京タイムでのドル円は、本日も97.50円-98.50円のレンジ相場が予想される。東京タイムでは目立った材料もなく、株価の動向を眺めながらの展開になりそうだが、今週の重要イベントが本日の海外市場からスタートすることもあり、イベント待ちの様子見ムードが一層強まりそうだ。NYタイムでは、米4-6月期GDPと米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文の公表が予定されている。連邦準備制度理事会(FRB)が資産購入縮小に踏み切る時期をめぐっては見方が分かれており、9月を予想している市場参加者も多い。今後の米金融政策の行方を見極める上でGDPの結果が注目される。またFOMCでは、金融政策の据え置きが予想されているが、先週ドル売りのきっかけともなった、WSJ紙による「FRBが長期間の低金利維持を示すためにフォワードガイダンスの変更を議論する可能性」との観測記事の内容を見極めるほか、声明文で現在のコンセンサスの変化や景気基準の改正が示されるかに焦点が集まりそうだ。