本日の見通し(為替) FOMC待ち、注目はQE縮小規模との声
昨日のNYタイムでは、ドルが資源国通貨を中心に弱含むも、明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて、ポジション調整が中心で値幅は限られた。本日から2日間にかけたFOMCの会議がスタートし、様子見ムードが一段と強まった。今回のFOMCは、量的緩和(QE)縮小の開始が決定されるか、QE縮小幅はどの程度になるか、フォワードガイダンスの変更は行われるかなど、注目度は高くポジションを傾けにくかったようだ。
東京タイムは様子見姿勢継続か。NYタイムに米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表されるとあって、東京タイムにおいてはポジション調整主体の動きが見込まれ、積極的にポジションを傾ける動きは期待できそうにない。流動性も低下しそうなことから、短期筋などの仕掛けなどによるボラタイルな動きには警戒しながらも、方向感なく同イベントを待つことになりそうだ。市場関係者の見方としては、米量的緩和(QE)縮小は規定路線で注目はその規模となっているが、8月雇用統計以降の米国経済指標にやや弱さが見受けられていることもあって、縮小される『額』については100億ドル程度までレンジ下限が下がってきているとの指摘もある。一方、本邦証券筋は「米国債で100億ドル以下、モーゲージはゼロといった少額でのスタートになるとみている」としており、さらに縮小規模が小さくなるとの見方も出ている。結局は結果を見極めということになるのだが、QE縮小であれば市場関係者が軸として指摘する『100億ドル』を基準に考えておくのがよさそうだ。予想範囲内ならば相場の動意は限定的で、バーナンキFRB議長の会見でフォワードガイダンスの変更といった内容が意識されるだろう。