本日の見通し(為替) 黒田総裁、消費増税への後方支援の姿勢示すか
2013年10月04日 08:18
海外市場では米9月ISM非製造業景況指数が予想を大きく下回ったことや、米予算協議の難航ならびに債務上限問題への懸念継続から、ドル売りやリスク回避の円買いが進んだ。ドル円は8月28日以来の97円割れとなる96.93円まで、ユーロ円が132円前半、豪ドル円が90.93円まで水準を下げるなど、クロス円でも円買いが優勢だった。ユーロドルは1.3647ドルと2月4日以来のユーロ高・ドル安水準をつけている。
本日は日銀金融政策決定会合の最終日で、金融政策変更はなく無風通過の公算が大きいものの、会合後の黒田総裁会見で、追加金融緩和など消費増税にともなう景気下押しへの支援姿勢が示されれば、為替が円売りで反応することはありえる。それまではイベントもなく、海外市場からの円高推移を引き継いで推移することになりそうだ。ただし、ドル円は昨日の97円割れ水準が底堅かったこともあり、現水準97円前半で本邦輸入企業が下値を拾う動きも想定できる。円高が限定的となれば、本邦株価が下げ渋り、為替の円売りをサポートする材料としてフィードバックしてくる展開も考えられる。