本日の見通し(為替) 米予算審議が混迷、リスク選好強まりにくい

2013年09月26日 08:23

 海外市場では円買いが優勢だった。ドル円は、NYタイム序盤こそ米長期金利が2.66%台へ戻したことから98.80円付近まで上昇したものの、金利が2.608%まで低下すると98.40円付近と昨日の安値水準へ押し戻された。クロス円も、ユーロ円がユーロドル上昇に連れて133.56円まで昨日高値を更新するなど上昇が先行した後は、ドル円の反落にともなって上値を切り下げた。ユーロドルは来週のECB理事会を控え、新たな長期資金供給オペ(LTRO)導入の思惑を背景としたユーロ売りがいったん緩み、欧州株に買いが先行したことなどをきっかけにショートカバーが進み、一時1.3538ドルまで上昇した。
 本日もドル円やクロス円の動きは重いか。米議会の予算審議は、共和党議員が21時間にわたり演説する妨害行為を行うなど混迷している。こうした状況下ではリスク選好の動きは強まらず、為替は円売りに傾きにくい。また、東京タイムは市場の動意につながりそうな指標発表も予定されておらず、株価動向をにらみつつ欧米タイムのイベントを待つことになるだろう。ドル円は98円半ばを中心としたさえない展開が続きそうだ