本日の見通し(為替) 株価や指標、期末需給にらみながら神経質な展開

2013年09月27日 08:02

 NYタイムはドルが小幅高。米新規失業保険申請件数の好結果が材料となった。ただ、米金融当局が注目するインフレ指標である個人消費支出(PCE)デフレーターが前期比年率-0.1%と企業の値上げ余地が小さいことを示唆したほか、米8月中古住宅販売保留件数指数も市場予想の前月比-1.0%を大きく下回る-1.6%となり、ドル買いの勢いは失速。ドル円は昨日高値を99.14円まで更新し、買い一巡後は98円後半で推移した。ユーロドルは1.3472ドルまで下落を先行させた後、小幅に戻している。ユーロ円は133.70円前後から133円前半へ押し戻されるなど、対ドルでのユーロの動向と円の値動きに挟まれ方向感が定まらなかった。
 東京タイムは、株価や期末需給をにらみながら神経質な展開となるか。ダウ平均がプラスを維持して引けたことや、海外市場での為替の円安推移は、日経平均の下支えとなりそう。本邦指標の影響も含めた株価の推移を注視したい。ただ、期末で為替の新規取引が手控え気味となりそうなところで、突発的なフローが入ると大きな動きが生じやすい点には留意が必要だろう。昨日来の円安推移を引き継いでドル円の上昇が進めば、昨日高値99.14円や24日高値99.18円を超えたところで、ストップロスの買いが誘発される可能性もある。