本日の見通し(為替) 期末絡みのフロー次第だが円高圧力は継続か
2013年09月25日 08:03
24日の為替市場は、ドル円やクロス円の上値が重く円高に傾く場面があったほか、その他の通貨ではドル買いが優勢。円相場はロンドン序盤に円安に振れ、ドル円は99.18円、ユーロ円は134.00円まで上昇。他のクロス円もしっかりと推移。その後、次第に円売りが後退して、市場予想をやや下回る米消費者信頼感指数が発表されると円買いが強まり、ドル円は98.47円、ユーロ円は132.69円まで下げた。ただ、米株価指数の方向感が限られたなかで円買いも次第に沈静化。ユーロドルは追加緩和観測のなかで1.3464ドルまで下げたほか、豪ドル/ドルは利益確定の売りが入り0.93ドル後半まで下落。
本日の東京市場でも円買いが優勢か。ゴトー日(5・10日)であるためドル円が支えられて、クロス円も底堅く推移する時間帯があるかもしれないが、期末の円買いフローも入りやすい時期であり、円安の動きは長続きしそうにない。昨日と同様に期末要因によるポジション調整の売りがクロス円に続く可能性もある。ドル円やクロス円の下値が叩かれるような背景は乏しいが、仕掛けやすいプライスがあれば円買いを持ち込む向きが増えるのではないか。なお、本日の東京タイムでは注目度の高いイベントは予定されておらず、手がかりとしては普段通り株価動向がメインとなるが、米債務上限引き上げ問題、米量的緩和(QE)縮小時期に関する不透明感、ユーロ圏の追加緩和観測など足元のテーマには意識を置いておきたい。