本日の見通し(為替) 対ドル中心に円買い FRB議長発言を嫌気

2013年07月11日 08:39

海外市場で為替はドル安。FOMC議事録では「資産買入れ終了後も引き続きかなりの間、現在の極めて低いFF金利が正当化される公算と予想」、「メンバーの多くが縮小には労働改善が必要と指摘」との内容が明らかとなり、9月の緩和策縮小開始との思惑が若干後退した。しかし同時に「数人が、緩和縮小が近く正当化されそうと判断」、「景気は緩やかなペースで拡大と判断」、「失業率は緩やかに低下すると予想」など緩和縮小への前向きな見方も示され、ドルの下げ幅を限定的していた。ただ、NY引けにかけバーナンキFRB議長が講演後の質疑応答で、「インフレと雇用はFRBの刺激策が必要と示す」、「物価低下は経済に悪影響を与える恐れ」と述べたことをきっかけにドル売りが再び強まった。米金利の急低下を受け、ドル円は早朝に6月27日以来の安値98.20円まで下ぶれ。一方でユーロドルが6月21日以来の高値1.3209ドルまで上値を伸ばすなど、ドル売り・他通貨買いが進んだ。ユーロ円は、対ドルでのユーロ上昇と円買いの動きに挟まれ129円台を中心に上下している。
 東京タイムの為替市場では円高地合いが続きそうだ。FOMC議事録に緩和縮小観測を弱める部分もあったが、バーナンキFRB議長が講演後の質疑応答で、条件によっては緩和継続が必要であることに言及。米金利の急低下を受け、ドルが急落した。対ドルでの各通貨の上昇がクロス円の下落の歯止めになっているが、東京タイムはドル売り・円買いの動きに主導され、全般的に円買いが進みやすいだろう。円高を嫌気した日経平均株価の動向も市場のムードを重くしそうだ。ただ、緩和継続の思惑が株価を支える可能性はある。また、豪雇用統計が発表となるが、円高地合いのなか、弱い結果となって豪ドル円主導でさらに円買いが進むリスクには注意したい。日銀金融政策決定会合や黒田日銀総裁会見では緩和的な内容が示されるだろうが、円買いの動きを大きく巻き戻す材料にはなりにくいかもしれない。