本日の見通し(為替) 円安維持へ、高水準の米金利動向・影響には注意
2013年08月23日 08:34
昨日の為替市場で、ドル円・クロス円は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を通過したことや、中国HSBC製造業PMIや独・ユーロ圏製造PMIなどが予想で好結果となったことから堅調に推移した。ドル円は98.83円、ユーロ円は7月25日以来の高値132.00円まで上昇。ユーロドルは、ロンドンタイムに独・ユーロ圏PMIが市場予想を上回ったことを受け上昇した後は、いったん反落した。しかし、NYタイムにユーロ円が上昇基調を鮮明にすると、ユーロドルにもショートカバーが入り持ち直し、1.3374ドルまで上昇した。
東京タイムは指標発表など特段のイベントがなく、ドル円は株価や米金利など関連市場の動向をにらみながら、円安基調を維持するか。ただ、昨日は米10年債利回りが2011年7月以来の高水準2.93%まで急上昇したが、これは「緩和縮小を過度に織り込んだ水準」(証券系・債券ストラテジスト)との見方がある。その調整が進んだり、高水準の金利がさらなる新興国市場の調整を誘うようであれば、ドル円やクロス円の下落につながりかねない点には注意が必要だ。