本日の見通し(為替) 今週はイベント目白押し、本日は中国指標に注目
先週末の為替相場はNYタイムでは、ロンドンフィキシングにかけてドル買い・円買いが強まった。米国の連休を控え、週末・月末要因の持ち高調整のドル買いフローが入ったほか、シリア情勢への警戒感も背景にリスク回避的な流れも加わった。また週末の動きとしては31日にシリア査察中の国連調査団はシリアを出国したほか、オバマ米大統領が議会にシリア攻撃の承認を求める意向を表明している。シリア関連以外の材料としては、中国8月製造業PMIが発表され51.0と2012年4月以来の高水準を示現。内訳を確認すると全ての項目が前月を上回り、減速が懸念されている中国経済の底堅さを示唆する内容となった。
本日の東京タイム、中国・豪州経済指標の結果に注目。シリア情勢については国連調査団が同国を出国したことで次の展開が待たれるところだが、オバマ米大統領が軍事介入に際し議会の承認を求める意向を表明しており、もうしばらく時間が必要になりそう。よって、シリア情勢について市場は様子見を続けそうな公算。そのほか、今週については米8月雇用統計をはじめとした米主要経済指標の発表、さらに欧州中央銀行(ECB)理事会やイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)、さらに20カ国・地域(G20)首脳会議、週末7日に開催される豪総選挙まで経済指標ならびにイベントが目白押しとなっていることから、米国がレーバーデーで休場とあって比較的材料の乏しい本日は、シリア情勢などで突発的な材料がでなければ様子見ムードが広がることは想定しておきたい。ただ、東京タイムにおいては豪7月住宅建設許可ならびに中国8月HSBC製造業PMI改定値の発表が予定されている。昨日発表となった中国8月製造業PMIが市場予想を上回る好結果となったこともあって、引き続き好調な内容が示されれば中国と経済的につながりの強い豪州への好影響が意識され豪ドルの上昇につながる可能性は考慮しておきたい。そういった意味では、豪住宅指標に関しても豪ドルの下支えになるかは注目されるところで、東京タイムは他の通貨に比べて豪ドルの注目度が高くなりそうだ。