本日の見通し(為替) ドル円・クロス円、重い動きが先行するか
2013年08月16日 08:04
NYタイムでは徐々にドルが失速。序盤は、9月米雇用統計の調査週に該当する米新規失業保険申請件数が約6年ぶりの低水準へと減少したことで、来月からFRBが資産購入ペースを縮小させるとの見方が高まり、ドル円は98.66円まで上昇するなどドルが全面高。もっとも、その後の米製造業データなどが失望されたことや、株安と米長期金利の伸び悩みを背景に、ドル円は97.00円まで反落し、クロス円もドル円の動きにつれた。ドルストレートはユーロやポンドを中心に反発して取引を終えた。
お盆最終日となる本日、東京タイムではデベルRBA総裁補佐の講演予定以外に目立ったイベントはない。米株価の下落を眺めた、アジア株の軟調予想から、ドル円・クロス円は上値の重い動きが先行することを想定したい。海外市場では、米7月住宅着工件数や、同8月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値の発表が控えている。米経済データの結果で、9月FOMCへの思惑を交えた上下を繰り返しそうで、流動性の乏しい東京市場では株価動向に左右を受けた主体性の欠ける上下から、様子見姿勢を次第に強めていく公算が高いか。