本日の見通し(為替) ドル円は底堅さ維持へ 新興国の動向注視
2013年08月22日 08:05
NYタイムは、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表後にドル買いが強まった。ドル円は一時97.99円まで上昇。一方でユーロドルは1.3335ドルまで下落、ユーロ円は130円半ばから後半で上下した。しかし「議長が示した緩和縮小への道筋に幅広い支持」との内容はQEの早期縮小を想起させたものの、市場がもっとも注目していた縮小の具体的な時期が示されなかったことはドルの上昇力を限定した。
東京タイム、ドル円は海外市場の流れを引き継ぎ、97円後半で底堅く推移するか。米株式がQE縮小の見方を一因に上値の重い動きとなったことで、日経平均株価が軟調な展開になる可能性があることはドル円にとって重しになるかもしれない。しかし海外市場でドル円が円安水準で推移したことは、日経平均の一定の下支えとなる。ただ、米株式市場の軟化やQE縮小の見方が新興国市場の株価下落につながると、市場にリスク回避の動きが広がる可能性がある点には注意したい。新興国の動向を判断する意味では、日本時間10時45分発表の中国8月HSBC製造業PMI・速報値の結果に注目したい。市場では前月の47.7から48.2への改善を予想している。