本日の見通し(株式) 選挙通過後も短期売買中心か 主力決算発表を前に円相場にらみの展開へ

2013年07月22日 08:38

 東京市場は反発が予想される。参院選で自公が大勝し長期政権への期待感が先行する公算が大きい。選挙結果を通じて、海外投資家がアベノミクスへの評価を高めてくるかが焦点だ。一方、買い先行となる局面では、短期的な高値警戒感から買いが続かない可能性もある。4-6月期の決算発表が今週から始まるため、決算内容に対する市場の反応を見極めたいムードも重荷。結局は先週までと同様、円相場をにらみながら短期売買中心の展開が予想される。
 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、米金融緩和の縮小に伴う市場の混乱回避に向け、各国が協調することを声明した。新興国経済への不安解消には至ってはいないものの、貸出金利の下限撤廃を発表した中国の株式市場の反応なども気になる。

 日経平均の予想レンジは14750円-14900円。一目均衡表の転換線(14531円)の上昇をサポートに反発が予想される。終値で直近高値(14808円、7/18)を更新できれば、そのまま5/22高値(15627円)トライにつながる展開を想定したい。一方、高値を更新できないインパクトにとどまるケースなどは、上値メドと予想した14800円をすでに達成したことや、日柄面からも5/22高値を前に上げ一服となる可能性はある。 基調に変化が生じやすいのは、7/23-24、30-31、8/9-12、8/22となる。

  19日のNY株式市場は小幅反落。ダウ平均は4.80ドル安の15543.74ドルで終了した。18日に発表したマイクロソフトやグーグルの決算内容が失望され売り先行となったが、売りが一巡後は、ゼネラル・エレクトリックによる堅調な4-6月期決算や中国人民銀行による貸出金利の完全自由化発表で同国金融市場の安定化期待などが材料視された。
 NASDAQは前日比23.66ポイント安、S&P500は2.72ポイント高の1692.09ポイントで終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ170円高の14820円、ドル建ては255円高の14905円で終えた。