本日の見通し(株式) 買い一巡後はもみ合い 建設や不動産からほかのセクターへの波及が指数上昇のカギ
2013年09月11日 07:54
東京市場は買い一巡後はもみ合いか。海外株高や円安進行で日本株には追い風が続いている。消費増税の最終判断に向けて経済対策を取りまとめるとの報道も支援材料だ。建設や不動産のにぎわいがほかのセクターに波及し始めており、出遅れ感のあるメガバンク株や円安で自動車株の動向が注目される。
日経平均株価の予想レンジは14530円-14680円。7/19高値14953円が視野に入ってきた。短期指標の好転が続くことに加え、25日線(13720円)が上昇に転じることもポジティブである。一目均衡表では遅行線が株価を上回る好転を示現した一方、雲上限がきょうから下落基調に入ることや、雲下限はあすから横ばいに変化する。7月高値を前に小休止に入る想定なども必要であろう。
月足の一目均衡表では、9月は転換線が上昇基調を一段と強め、8月の12659円から13170円まで上昇している。転換線が株価を押し上げる展開が続くことに期待したい。
10日のNY株式市場でダウ平均は前日比127.94ドル高の15191.06ドルで終了した。中国の8月鉱工業生産や8月小売売上高の結果が市場予想を上回り、引き続き中国経済の持ち直しが材料視された。また、シリア情勢の軍事介入はあっても小規模となる可能性が浮上し、緊張緩和が相場を支援した。
NASDAQは前日比22.84ポイント高、S&P500は12.28ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ185円高の14585円、ドル建ては185円高の14585円で終えた。