本日の見通し(株式) 米欧に不安抱え売り優勢か 日銀ETF買いや月末買いムード強まれば振幅は大きい

2013年09月30日 08:29

 東京市場は軟調なスタートが予想される。米株安や朝方からの急速な円高を警戒し、輸出関連株中心に売り先行か。イタリアの政局不安定なども重荷となる公算が高い。米政府予算・債務上限問題についての思惑が絡みやすい為替の動向に振り回される一日となりそうだ。一方、あすの日銀短観に加え経済対策への期待感、今週は日銀金融政策決定会合なども控えており下値も売り込みづらい。日銀によるETF買いなどをきっかけに、月末のドレッシング買いムードが広がれば、先物主導で下げ幅を縮小する展開はありえよう。
 
 日経平均株価の予想レンジは14510円-14710円。上昇に転じる転換線(14525円)を下値サポートに売り先行後に切り返せるかがポイントだ。基調に変化が生じやすいのは、10/1、10/4、10/10。週足の一目均衡表では今週は基準線が上昇に転じる公算が大きく、直近の調整局面で上昇エネルギーを蓄積できたかが株価浮上のカギとなる。
 
 月足の一目均衡表では、9月は転換線(13170円)が上昇基調を一段と強め、株価の押し上げ要因となった。10月も転換線の上昇(予想値:13494円)が続く環境の中で、上値を伸ばせるか注目だ。
 
 27日のNY株式相場は下落。ダウ平均は前日比70.06ドル安の15258.24ドルで終了した。政府予算・債務上限問題について米議会での協議が難航していることが嫌気され、一時は116.49ドル安まで下落する場面があった。9月末によるリバランスの動きにより、米株売り/米債買いのフローがみられているとの指摘も聞かれた。
 
 NASDAQは前日比5.83ポイント安、S&P500は6.92ポイント安で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ110円安の14630円、ドル建ては30円安の14710円で終えた。