本日の見通し(株式) 海外株好調で買い意欲は旺盛、後場は米国市場同様伸び悩む展開か

2013年09月17日 08:27

 東京市場は好調な海外株の流れを受けて堅調な地合いが予想される。米FOMCを前に買い一巡後は伸び悩む可能性は高いが、円安に転じる場面があればSQ通過後ということもあり、やや積極的な先物買いが見られる公算も。一方、短期的な高値警戒感が意識されやすく、昨晩の米国市場同様に後場は伸び悩む展開か。
 今週は、中国市場が9/19から中秋節で休場となるため、FOMCで反応がなければ手掛かり材料難に陥る可能性が高い。短期的な高値警戒感から買いが手控えられる一方、下値では9月末の配当取り狙いの買いが予想される。
 10/1発表の日銀短観あたりまでは、海運や鉄鋼などの低位株が多いセクターが物色されやすく、建設株を中心とした五輪関連などにも資金流入が続くだろう。

 日経平均株価の予想レンジは14450円-14680円。基本的には5日線(14369円)や転換線(14155円)の好転を背景に上げ継続の見方がベースとなり、目先の上値メドは取引時間ベースで14680円前後、7/19高値14953円~15000円などが考えられる。
 一方、短期的な高値警戒感に加え、今週は週足の一目均衡表では転換線(14070円→14004円)が再び下げに転じる可能性が高い。週前半に買いが一巡したあとは14000円処まで調整が入る可能性も視野に入れておきたい。基調に変化が生じやすいのは、9/20、10/1、4、10などがある。

 16日のNY株式市場でダウ平均は前日比118.72ドル高の15494.78ドルで終了した。次期FRB議長の最有力候補とされていたサマーズ元米財務長官が指名を辞退し、ハト派とみられるイエレンFRB副議長を軸に選考が進むとの見方が好感された。一時は173.81ドル高まで上昇したが、FOMCを前に引けにかけて調整売りに押された。 一方、システム障害によってNASDAQ OMXグループを含む複数の取引所でオプション取引が一時停止された影響が重しとなり、一部のハイテク銘柄へ売りが波及。NASDAQは4.34ポイント安で取引を終えた。
 円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ160円高の14480円、ドル建ては260円高の14580円で終えた。