本日の見通し(株式) 模様眺めの展開へ 中国PMI改善がアジア株の下支えになるか
東京市場は模様眺めの展開か。米国株が下げた一方、ドル円相場は1ドル98円台を維持している。8月の中国PMI指数(製造業購買担当者指数)が改善したこともアジア株高の連想につながり、下支えとなりそう。ただ、今晩の米国市場がレーバーデーで休場のほか、9月のイベントを前に手控え感が強く、売買代金ともに盛り上がりにかける展開が予想される。寄り前発表の4―6月期法人企業統計、10:45頃発表の中国8月HSBC製造業PMIの改定値などが注目を集めそうだ。
日経平均の予想レンジは13300円-13460円。下落基調の5日線(13473円)が上値抵抗となる公算が大きい。一目均衡表では遅行線が位置する当時は軟調に推移した経緯があり、先週末の地合いと大きく変化はなさそう。
一方、今週から13週線が短期的に上昇に転じる可能性があり、株価は切り返せるかの正念場にある。それでも上昇できなければ、転換線が下げに転じる9月第3週あたりからの急落リスクが強まりかねない。
月足の一目均衡表では、9月は転換線が上昇基調を一段と強め、8月の12659円から13170円まで上昇する。そのあたりを下値に反発基調に転じられるかが注目される。
30日のNY株式相場は下落。ダウ平均は前日比30.64ドル安の14810.31ドルで終了した。シリア情勢に関する地政学リスクが漂うなか、2日のレイバーデーによる休暇を控えたポジション調整に押された。
NASDAQは前日比30.44ポイント安、S&P500は5.20ポイント安で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ30円安の13320円、ドル建ては20円安の13330円で終えた。