本日の見通し(株式) 日経平均は8/28安値から26日目が経過 値下がり銘柄数などに着目の局面か
2013年10月04日 08:37
東京市場は米株安やドル安の流れを受けて弱含む公算が高い。米雇用統計の発表が延期されるなどあまり経験のない事態にも警戒感が漂う。取引時間中の日銀政策決定会合の結果などが材料視される可能性もあり、前日に比べて振幅の大きな相場展開か。黒田日銀総裁の会見なども引け後に予定されている。
日経平均やダウ平均、ドル円などは基調が変化しやすいタイミングである。米財政問題への懸念はあるにせよ、来週はリスクオンに変化していけるかが焦点。東証一部の値下がり銘柄数(前日1106)が減少するかなどにも着目したい局面である。ABCマートの業績上振れ観測が伝えられており、来週からの小売企業の決算発表を前に、関連セクターへの下値買いは一部でみられそうだ。
日経平均株価の予想レンジは13970円-14120円。75日線(14014円)を下回る場面も予想されるが、25日線(14242円)自体の上昇が続いており、引けでやや戻すイメージか。昨晩のダウ平均とおおむね同じような動きになることが予想される。RSI(9日)は前日20.2%まで低下しており、株価が下げるなかでも切り返しが見られるかに注目。一目均衡表では遅行線が直近安値(8/28)を付けたタイミングにあたり、安値変化日となる可能性もあろう。週明けの基準線上昇に期待したい。基調に変化が生じやすいのは、10/4、8、10、16などがある。
3日のNY株式相場は下落。ダウ平均は前日比136.66ドル安の14996.48ドルで終了した。米財政問題に関する協議で進展がみられないことから、引き続き一部政府機関の閉鎖が長引くとの懸念が重しとなった。また、米9月ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことも売りに拍車をかけ、一時は186.11ドル安まで下げる場面があった。
NASDAQは前日比40.68ポイント安、S&P500は15.21ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ60円安の14080円、ドル建ては10円高の14150円で終えた。