本日の見通し(株式) 日経平均は26週線上を回復して終えられるか 高配当利回りに実需買いも
東京市場は欧米株高や円安進行を好感して買い優勢の展開が予想される。アジア市場や円相場をにらみながら先物主導の展開に変わりないが、東証一部の騰落レシオ(25日)が77.3%まで低下しており、配当利回りの高い主力株などには実需買いなども入りそうだ。
8/22現在、今期予想配当利回りが1.5%以上あり、25日移動平均線を上回っている主力株では、清水建設(1803)、三菱マテリアル(5711)、セイコーエプソン(6724)、アンリツ(6754)、NTTドコモ(9437)、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)、カプコン(9697)などがある。
日経平均の予想レンジは13470円-13640円。5日線(13518円、8/22現在)を上回り戻りを試す展開か。きょうの上値の上限は転換線(13644円)処が予想される。7/19高値を基点に小さな下降ウェッジ型の株価パターンを形成している。高値を切り下げ、安値も切り下げながら、次第にレンジが狭くなる下降ウェッジ型は、場合によってはレンジと逆方向に強く放れていく可能性の高いパターンである。
週足では26週線(13524円)を若干下回った状況にある。週間終値で同線上を意識できるかが焦点。一目均衡表では、来週は転換線(13855円)の強い上昇が見込まれるため、今週は終値で基準線(13598円)を上回り、転換線に近づいておきたい局面である。
22日のNY株式相場でダウ平均は66.19ドル高の14963.74ドルで終了した。8月の中国HSBC製造業PMI・速報値(50.1)が景況感の改善を示す50を上回ったことから、同国景気に対する懸念が後退した。また、米新規失業保険申請件数の結果も底堅い内容を示したことが好感された。NASDAQ市場ではシステム障害による取引中断が発生したが、売買再開後にも買いが続いた。
NASDAQは前日比38.92ポイント高、S&P500は14.16ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ225円高の13575円、ドル建ては245円高の13595円で終えた。