本日の見通し(株式) 日米ともに目先上げ過ぎの単純調整へ 中国や欧州景気、権利付きなどが下支え
2013年09月24日 08:46
東京市場は連休中の米国株安や円高を受けて売り先行か。一方、中国9月HSBC製造業PMIの改善やユーロ高、9月末の配当権利取りの買いなどが個別ベースで下支え要因となりそうだ。中国を中心としたアジア市場への成長期待から、工作機械や重機メーカーなどに再び注目だ。三浦工業(6005)、牧野フライス製作所(6135)、住友重機械工業(6302)、三井造船(7003)などが参考に挙げられる。
日経平均株価の予想レンジは14520円-14680円。上昇基調が続く5日線(14546円)や転換線(14467円)処を下値で意識できるかが注目される。一方、8/28安値から基本数値の「17」日が経過したことで、高値変化日(反転)となった公算も高い。25日線(13932円)や基準線(14002円)などが推移する14000円処までの調整もありえる。
当面の上昇のきっかけは、10/1発表の日銀短観、10/3~10/4開催の日銀金融政策決定会合あたりに注目だろう。基調に変化が生じやすいのは、9/20、10/1、4、10などがある。
週足の一目均衡表では転換線(14004円)は横ばい、基準線(13874円)もまだ横ばいで推移する見込み。ただし、来週(9/30-10/4)は基準線が上昇に転じる公算が大きく、その前の調整局面でエネルギーを蓄積できるかがポイントだ。
23日のNY株式市場は軟調に推移した。ダウ平均は前日比49.71ドル安の15401.38ドルで終了。米量的緩和(QE)政策の縮小時期に関する思惑が引き続き相場の不透明要因となった。また、23日からダウ平均に組み入れられたゴールドマン・サックス・グループが利益確定売りに押されたことも相場の重荷となった。
NASDAQは前日比9.44ポイント安、S&P500は8.07ポイント安で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ105円安の14585円、ドル建ては20円安の14670円で終えた。