本日の見通し(株式) 押し目限定的なら14000円台まで続伸へ
東京市場は堅調な展開が予想される。連休明けの米国株が伸び悩んだことや、前日大幅高の反動もあり序盤は弱含む公算が大きい。一方、全体相場が反発基調を強めるなか、キヤノン(前日引け後に500億円上限の自社株取得枠の設定)をはじめ出遅れ感のある主力株には買い安心感がある。また、ドル円相場は一目均衡表では抵抗帯(雲)を上回っており、1ドル100円台は時間の問題だろう。
ファストリが発表した8月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比28.9%増となったことを受け、指数への寄与度にも影響しそうだ。
日経平均株価の予想レンジは13830円-14180円。25日線(13728円)上まで回復した前日の陽線レンジ内でもみ合いがメーンシナリオか。一方、基準線(13827円)ではサポートが予想されるほか、5日線(13547円)の強い上昇が伴うため、売り一巡後はプラス圏まで持ち直す陽線を形成する可能性もあろう。
7/19高値を起点とした上値抵抗線と7/30を基点とした下値支持線とで形成される下降ウェッジ型を上抜けた。短期的にはマドを連続させながら7/19高値を上回ってくる可能性もあり、まずは5/23高値と7/19高値を通る上値抵抗線をクリアできるかが注目される。
週足では13週線(13837円)を上回った。13週線は先週まで続いた下落から上昇に転じており、株価はそれに準じて切り返せるかの正念場である。
3日のNY株式市場でダウ平均は前日比23.65ドル高の14833.96ドルで終了した。中国や欧州経済の持ち直しを背景に一時123.04ドル高まで上昇。市場予想より強い8月ISM製造業景況指数を好感し堅調に推移していた。一方、共和党のベイナー下院議長、カンター共和党下院院内総務などがシリアへの軍事介入を支持すると表明。地政学リスクが高まり、引けにかけて上げ幅を縮小した。
NASDAQは前営日比22.74ポイント高、S&P500は6.80ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ105円安の13885円、ドル建ては95円安の13895円で終えた。