本日の見通し(株式) 大幅続伸か 内需主力株に加え出遅れ感の自動車株に大口短期筋が注目
東京市場は大幅続伸か。米国株の上昇を受けて買い優勢のまま上値を試す展開が予想される。内需主力株に対し、やや出遅れ感のあるトヨタなど自動車株の上昇が指数を牽引する公算が高い。米国で堅調な自動車販売が伝えられた点なども支援材料となりそうだ。
アジア株高が予想され支援材料になる可能性があることや、ドル円相場が1ドル100円台に乗せる場面では先物への買い戻しが裁定買いを誘発する要因に。日銀金融政策決定会合の結果判明後あたりからのタイミングに注目したい。東証一部の騰落レシオ(25日)は96.7%と短期的な過熱感はない。
日経平均株価の予想レンジは14110円-14340円。きょうも5日線(13690円)の強い上昇が続くことや、一目均衡表では遅行線の位置が当時強く反発した局面に応答する。足元は抵抗帯(雲)が頭つかえになる様子だが、マドを伴う上げで十分越えられる雲の厚さだ。雲を上回ると、5/23高値と7/19高値を通る上値抵抗線を上回ることにもなり、注目したい。基調に変化が生じやすいのは、9/9-10、12-13、20などがある。
週足では13週線(13843円)が今週から上昇に転じており、株価はそれに準じて切り返せるかの正念場。週足の一目均衡表では転換線(14070円)を越えられるかに注目だ。
4日のNY株式相場は上昇。ダウ平均は前日比96.91ドル高の14930.87ドルで終了した。足元の経済指標の結果から米国経済に対する楽観論が広がるなか、一時122.78ドル高まで上昇した。また、ベージュブックで「大半の地区で堅調な自動車販売が報告された」「製造業で短期的な楽観論が拡大」などが報告されたこともあり、自動車株などが堅調に推移した。一方、シリア情勢に関しては、米上院外交委員会でオバマ米大統領にシリア攻撃を認める決議案を賛成多数で可決したものの、相場への反応は限定的にとどまった。
NASDAQは前日比36.43ポイント高、S&P500は13.31ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ5円安の14095円、ドル建ては変わらずの14100円で終えた。