本日の見通し(株式) 夏枯れ相場の後半ピーク迎える 日経平均は三角もち合い内で日柄調整続くか

2013年08月20日 08:14

 東京市場はもみ合いが予想される。欧米株安を背景に一段と商いが細る可能性がある一方、米金利上昇によるドル高・円安期待が下支え要因となろう。21日に発表されるFOMCの議事要旨(7/30~31開催分)に焦点が定まっていることや、エジプト情勢の悪化による原油急騰への懸念も手控え要因。アジア株市場も軟調な動きが予想され、短期筋中心に中小型株や新興市場の一角が物色される展開となりそうだ。

 日経平均株価の予想レンジは13600円-13700円。転換線(13797円)や5日線(13815円)が下げに転じることで弱含む場面が想定され、前日安値(13589円)を意識して下げ渋ることができるかが注目される。当面は、5/23高値を起点に7/19高値を通る上値抵抗線と、4/2安値を起点に6/13安値を通る下値支持線とで三角もち合いがイメージでき、どちらかに放れる相場展開が想定される。9月上旬ごろにかけて収れんし、抵抗帯を構成する先行スパンにネジレや急変が生じる。基調に変化が生じやすいのは、8/22、26-30。
 週間ベースでは、26週線(13539円)を意識して反発できるかが焦点。一目均衡表では、順調であれば来週は転換線(13855円)の強い上昇が見込まれ、株価上昇を後押しする公算が大きい。基準線(13598円)をサポートに転換線を上回っておきたい局面である。

 19日のダウ平均は続落。前日比70.73ドル安の15010.74ドルで終了した。手掛かり材料難のなか、米10年債利回りの上昇が景気へ悪影響を与えるとの懸念が広がった。
 NASDAQは前日比13.69ポイント安、S&P500は9.77ポイント安で終了。住宅金利の上昇が警戒され、レナーやKBホームなどの住宅建設株が下落した。
 円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ190円安の13580円、ドル建ては175円安の13595円で終えた。