本日の見通し(株式) 売買代金低迷の中で上海株や円相場の動向に左右 14100円近くでは下ヒゲの示現に注目か
東京市場は売買代金が一段と減少する展開が予想され、中小型の材料株物色が中心となりそうだ。注目はこのところ底堅く推移する上海総合指数や円相場の動向。ドル円はチャート上で再び雲下限に接近したことで、円安基調への変化が株の支えになるかが注目される。好決算を発表したトヨタ株は材料出尽しなどの理由できのうは下げたが、依然として高値圏を維持しており先高期待は強い。売買代金の低迷で大型株が積極的に買われる環境ではないものの、押し目買いスタンスを継続したいところだ。。
日経平均の予想レンジは14110円-14250円。5日線(14053円)の強い上昇に加え、一目均衡表では転換線(14182円)や基準線(14153円)、抵抗帯上限(14179円)をサポートに14500円以上に抜け出せるかが注目される。一方、8/2の陽線や抵抗帯上限(14179円)を下回ると目先的には下のマドを埋め(14005円)戻し、14000円処を意識しながらのもみ合いにとどまるシナリオも想定しておきたい。
当面の動きとしてあり得るのは、5/23高値(取引時間ベース)を起点に7/19高値を通る右下がりの上値抵抗線と、6/13安値を起点に直近安値を通る下値支持線との間で推移する動き。両線が収れんするのは8月最終週に雲のネジレが発生するタイミングに近い。基調に変化が生じやすいのは、8/6、9-12、22、26-30がある。
5日のダウ平均は前日比46.23ドル安の15612.13ドルで終了した。材料難のなかで一時は73.53ドル安まで下落したが、予想より強い7月ISM非製造業景況指数の結果を受けて下げ幅を縮小した。NASDAQは前日比3.36ポイント高、S&P500は2.53ポイント安の1707.14ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ20円高の14250円、ドル建ては60円高の14290円で終えた。