本日の見通し(株式) 先物主導で押し目処を探る展開へ アジア株安によるダメ押し後に切り返しあるか
東京市場は軟調な展開となりそうだ。欧米主要指数の大幅安や円高進行が売り圧力を強める公算が高い。アジア市場の下落も予想され、先物主導で押し目処を探る展開が予想される。一方、ドル円は6/13安値を基点に右肩上がりの下値支持線が現在96円台半ばを通過している。あすにかけては一段の円高に警戒すべき局面であるが、日経平均同様に下値の節目に近く、突っ込み警戒感も意識されやすい。
日経平均の予想レンジは13200円-13400円。転換線(13609円→13506円)の下げにつれて、下のマドを埋め戻す(13447円)可能性が高い。7/19高値を起点とした上値抵抗線と、7/30を基点とした下値支持線とで形成される下降ウェッジ型のレンジ内の動きが継続しているとの見方が濃厚である。
週足では13週線(13777円)付近に上値を抑えられ、26週線(13617円)を再び割り込んだ状況にある。来週から上昇局面に入ってくる13週線の上昇を前に少しでも上位を保ちたい局面だ。
27日のNY株式相場は大幅下落となり、ダウ平均は前日比170.33ドル安で終了した。シリア情勢に関する緊迫化が拡大するなか、米軍がシリアへ早ければ29日(米時間)にミサイル攻撃を行う可能性との報道を受け、売りが広がった。安全資産とされる金や債券へ資金が流入したほか、需給ひっ迫の思惑から原油が買われた。
NASDAQは前日比79.05ポイント安、S&P500は26.30ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ340円安の13200円、ドル建ては320円安の13220円で終えた。