本日の見通し(株式) 上値の重さに続いて米国株の軟調が重荷 日経平均は25日線上を維持できるか 

2013年10月16日 08:08

 東京市場は売り優勢のスタートへ。前日の上値の重さに続いて、昨晩の米国株が軟調だったことで利益確定売りが先行しそうだ。一方、先高期待は強く押し目買い意欲もあり下げ渋る場面も想定される。ただ、17日に期限を迎える米債務上限問題への懸念に勝る買い材料に乏しく、取引時間中にドル買い一服ムードが広がれば終盤にかけても軟調な地合いが続く公算が大きい。
 米国で今晩発表される地区連銀経済報告(ベージュブック)が注目される。米政府機関の閉鎖の影響で10月に入り経済指標の発表が少ないため、株式市場にとっては景況感を確認する重要な判断材料となるだろう。
 
 日経平均株価の予想レンジは14280円-14400円。上昇基調が続く25日線(14362円、15日現在)上で下げ渋ることができれば、あす以降の上昇につながる可能性が高まる。一方、前日同様に一目均衡表では転換線(14159円)の下げに影響を受けやすい。遅行線が位置する当時は陰線が続いただけに、きょうは前日に続き陰線を形成する展開もあり得る。
 
 下値の節目は5日線(14194円、15日現在)や基準線(14283円)。基調に変化が生じやすいのは、10/16、24、11/7、14-18となる。
 
 15日のダウ平均は前日比133.25ドル安の15168.01ドルで終了した。寄り付きから方向感に乏しい展開となったが、いまだ合意に達していない米財政協議が重荷となった。
 NASDAQは前日比21.27ポイント安、S&P500は12.08ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ75円安の14385円、ドル建ては30円安の14430円で終えた。