本日の見通し(株式) ドル円98円台乗せなら先物追随買いへ 騰落レシオにも値ごろ感

2013年08月29日 08:36

 東京市場は反発が予想される。米国株の下げ止まりを好感した買い戻しが先行しそうだ。ただ、9月上旬に向けてのイベントラッシュを前に手控えムードが強く、先物主導で外部環境に左右される展開が予想される。東証一部の騰落レシオ(25日)が74%に低下し値ごろ感が意識されるなか、きのう節目近くから反転したドル円相場が98円台に乗せる場面があれば、先んじて先物買いで手当てする動きが強まる公算が大きい。

 日経平均の予想レンジは13300円-13500円。5日線(13508円)やきのう形成した上のマドを埋め戻すことができるかが注目される。7/19高値を起点とした右肩下がりの目先の上値抵抗線と、7/30を基点とした右肩下がりの下値支持線とで形成される下降レンジ内で上げ下げを繰り返しているよう。13000円処(6/11高値と6/13安値の中値)までダラダラとした動きが続く可能性はあるが、いずれにしても、6月にもみ合った価格帯を一気に下回る想定は現段階では時期尚早であろう。
 今週は基調に変化が生じやすいタイミングでもあり、下げ加速にせよ、急反転にせよ、日々の動きに注視したい。

 28日のダウ平均は前日比48.38ドル高の14824.51ドルで終了した。シリア情勢の緊迫化に絡み需給ひっ迫の思惑から原油価格が上昇し、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株に買いが入った。ダウ平均は一時91.27ドル高まで上昇したものの、軟調な住宅指標の結果を受け住宅建設株が下落し、相場全体の重しとなった。
 NASDAQは前日比14.83ポイント高、S&P500は4.48ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ15円高の13375円、ドル建ては20円高の13380円で終えた。