本日の見通し(株式) ダウ高値更新で待たざるリスクも 円高警戒し金融株に資金シフトへ

2013年09月19日 08:17

 東京市場は堅調な展開が予想される。FOMCの結果を通じて米国株が大幅上昇した流れが好感されそうだ。一方、円高に振れたことで主力輸出株の戻りの鈍さにつながる公算も。中秋節で中国市場が休場となるなか、買い一巡後は様子見となる場面が予想され、一段の円高を警戒して上げ幅を縮小する場面もあろう。ただ、9月末の配当権利取りの動きが予想されるほか、経済対策への期待感、欧米株に対する出遅れ感などが強く、証券や銀行株など主力内需株への買いが指数全体の高値更新の原動力となりそうだ。

 日経平均株価の予想レンジは14500円-14800円。5日線(14406円)の上昇が続いている。転換線(14197円)の上昇が強まる週末にかけて、7/19高値(14953円)にトライできるかが注目される。一方、7/19高値からの小さな三角もち合いの中値(14683円)付近で上ヒゲ足となった。以前のもみ合いの中心付近が節目となり反転するケースがあることや、週足の一目均衡表では転換線(14004円)が再び下げに転じており、週間ベースで上値を抑える要因になる。基調に変化が生じやすいのは、9/20、10/1、4などがある。

 18日のダウ平均は前日比147.21ドル高の15676.94ドルで終了。FOMCで現行の量的緩和政策(月額850億ドル規模の資産購入)の縮小が見送られたことで、金融緩和が継続されるとの期待感が高まった。2013年と2014年のGDP成長率見通しなども従来から下方修正されたが、一時は179.85ドル高まで上昇。終値ベースでも史上最高値を更新した。 

 NASDAQは前日比37.94ポイント高、S&P500は20.76ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ290円高の14720円、ドル建ては395円高の14825円で終えた。