本日の見通し(株式) アジア株と円相場頼み 日経平均は売り一巡後は陽線イメージか
東京市場はもみ合い。米国株安や円安一服を受けて弱含む序盤戦が予想されるが、取引時間中のアジア株や円相場に支えられるシナリオを想定したい。内需系中心に売り一巡後は押し目を拾う動きが予想される。先物主導で外部環境に左右されながらも、日経平均の13500円処では下げ渋る公算が大きい。米量的金融緩和縮小を織り込みはじめた早々に、シリア問題という地政学リスクが台頭するかたちとなったが、足元は様子見先行で特に悪材料視されることはなさそうだ。
日経平均の予想レンジは13530円-13700円。5日線(13496円)の上昇が期待できる一方、一目均衡表では転換線(13644円)が下げに転じる公算が高く強弱が入り混じる。
週足では13週線(13772円)が来週から再び上昇局面に入ってくる。一目均衡表では、今週は転換線(14096円)が一段と上昇しており、週後半に向けて株価の上げ要因につながるか。13週線の上昇を前に少しでも上位を保ちたい局面である。それでも上昇できなければ、転換線が下げに転じる9月第3週あたりからの急落リスクが強まりかねない。
26日のNY株式相場は下落。ダウ平均は前日比64.05ドル安の14946.46ドルで終了した。7月耐久財受注の結果が市場予想を下回ったものの、米当局による量的緩和政策が継続されるとの期待感が相場を下支えした。一方、ケリー米国務長官によるシリア情勢に関する記者会見で、米国がシリアに対しより強硬な手段をとるとの見方が広がった。地政学的リスクの高まりを嫌気し、引けにかけて売り圧力が強まった。
NASDAQは前日比0.22ポイント安、S&P500は6.72ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ110円安の13540円、ドル建ては90円安の13560円で終えた。