本日の見通し(株価) メジャーSQ通過後、薄商いのなか序盤の方向性で売買追随も

2013年09月13日 08:26

 東京市場は米主要指数が下げたことに加え、三連休前で様子見姿勢が強く方向感に乏しい展開がイメージされる。ただし、きょうはメジャーSQ算出日。ドル円が1ドル99円割れから急速に円安方向に戻しており、この流れが取引時間中も続けば、連休前の買い戻しを誘う仕掛けの先物買いが入る公算も。五輪開催による景気浮上期待や経済対策の報道などを通じ強気バイアスが高まっている状況だけに、上げに追随する向きは多いと予想される。FOMCを来週に控え様子見を決め込む向きが多いだけに、不意打ちには注意したい。

 日経平均株価の予想レンジは14240円-14500円。5日線(14260円)の上昇が強くなるタイミングに加え、一目均衡表では転換線(13984円)が急速に上昇する見込み。手控えムードもあるが、外部環境をきっかけに上値を伸ばせる素地はある。上値メドは取引時間ベースで14680円前後、7/19高値14953円~15000円となる。一方、弱含む動きが続くようだと目先的には14000円前後まで調整が入る可能性の方を優先した方がよい。週足の一目均衡表では来週は転換線(14070円)が再び下げに転じる可能性が高いためだ。

 12日のNY株式市場は小幅下落。ダウ平均は前日比25.96ドル安の15300.64ドルで取引を終えた。米新規失業保険申請件数が29.2万件と市場予想の33.0万件を下回ったものの、米労働省が減少はシステム的な要因と説明。3日続伸していた反動で利益確定の売りが優勢となった。
 NASDAQは前日比9.04ポイント安、S&P500は5.71ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ15円高の14275円、ドル建ては115円高の14375円で終えた。