ロンドン為替概況 独選挙の反応薄く全般的に様子見
2013年09月23日 20:55
23日のロンドン市場は全般的に様子見ムードが強い中、やや円高が進む展開。先週末の米株の下落や米連邦債務上限問題の先行き不透明感などでリスク回避的に円買いが入っている。ドイツとユーロ圏の製造業PMIが予想を下回ったことでユーロ円に売りが入り、全般的な円買いを促した面もある。週末にECB理事の一人でフィンランド中銀のリッカネン総裁は、ECBが長期資金供給オペの準備があると指摘したこともあり、ユーロは主要通貨に対して軟調に推移した。
週末に行われたドイツ連邦議会選挙ではメルケル首相率いる保守系与党が勝利したが単独過半数は得られず、左派系野党との連立政権を模索する展開となる。首相は野党との協議に前向きな姿勢を示したが時間がかかるとの認識も示唆した。また欧州の政策を変える必要はないと述べた。最大野党との大連立を期待する声は高いが、今後の展開は不透明だ。
東京市場は休みの中、東京時間午前に発表されたHSBCの中国製造業PMIは予想を上回り6ヶ月ぶりの高水準をつけたことで豪ドル買いが入り、ロンドン時間でも豪ドルやNZドルは堅調に推移した。