ロンドン為替概況 ドル円、クロス円は買い先行後に下落に転じる
2013年09月24日 20:57
24日のロンドン市場は値動きまちまち。ドル円とクロス円、ユーロドルは買い先行後に下落に転じ、ポンドドルと豪ドル/ドルは終始軟調に推移した。ドル円とクロス円には買戻しが入ったものの上値は限定され、予想を下回ったドイツIfo景況感指数を受けたユーロドルの下落とともに、ユーロ円を中心としたクロス円とドル円は反落に転じた。ポンドドル、豪ドル/ドルは値動きが緩慢だった中、ユーロドルの下落につれ安となっている。
ドイツ9月のIfo景況感指数は107.7と予想108.0を下回った。ただし5ヶ月連続で前の月を上回っており、2012年4月以来の高水準だった。Ifo経済研究所のエコノミストは、ドイツ経済の見通しは良好だとの認識を示した。
本日も要人発言が続いたが相場への影響は限定的。オーストリア中銀のノボトニー総裁は、出口戦略を考える状況ではなく、中銀は出口に向けて十分な時間と段階を取る必要があると述べた。また、新規の長期資金供給オペが必要ならECBは協議するだろうとする一方、現時点では新たな流動性は必要ではないとの認識を示した。マイルズ英中銀委員は、現時点で引き締め策を必要としないとし、失業率見通しの市場の見方はあまりにも楽天的だと語った。NY連銀のダドリー総裁は、緩和策縮小には労働市場と経済の改善が必要とし緩和策の必要性を唱えたが、経済データによっては年後半の債券購入縮小を排除しないとも述べた。