ロンドン市場 午前 資源国通貨は軟調も、様子見ムードの強い展開
2013年08月21日 20:14
ロンドン午前は、資源国通貨の軟調さが目立つ展開に。新興国の経済に対する不透明感を通じた今後の資源需要に対する懸念から、資源国通貨の上値は重くなった。株価がさえない展開となったことも、上値を抑制した。ただ、日本時間で22日早朝に公表される米FOMC議事録の内容を見極めたいとの思いから取引一巡後は、徐々に様子見ムードが強くなった。
豪ドル/ドルは0.9000ドル、NZドル/ドルは0.7892ドル、ドル/加ドルは1.0448加ドルまでドル高・資源国通貨安が進んだ。また、クロス円も上値が重くなり、豪ドル円は87円後半、NZドル円は77円前半、加ドル円は93円半ばへそれぞれ押し戻された。
また、ユーロも反落。昨日上昇した反動から、ポジション調整が進みやすかったようで、システム系のストップロスを巻き込んで、1.3386ドルまで下落した。ただ、さらに下方向を試すだけの手掛かりはなく、売り一巡後は1.34ドル付近での推移が続いた。
ドル円やクロス円は小動き。序盤は、ユーロ円が130.33円まで下押ししたことが他通貨にも波及して、ドル円は97円前半、ポンド円は152円半ばへ反落した。しかし、ユーロ円の下げ幅が限られたことから、ドル円は97円半ばへ戻した。またポンド円は、対ユーロでのポンド高に後押しされて153.02円と日通しの高値を更新する場面もあったが、積極的に上値を試すような流れにはならず、買い一巡後は152円後半でもち合いとなった。