ロンドン市場 午前 ユーロは軟調、リスク回避志向は強い
2013年08月28日 20:32
ロンドタイム午前、ユーロは軟調。昨日のようなシリア情勢の緊迫化を意識したリスク回避的な円買いといった動きは見られなかったが、一方で独・仏・英といった主要3指数をはじめとした欧州株が下落しユーロが軟調に推移するといった面ではリスク回避の根強さを感じさせた。独経済研究所(DIW)が、独7-9月期経済成長率を+0.4%と予想し、4-6月期の+0.7%と比べ減速するとの見通しを示したことも、ユーロの重しとなったもよう。
ユーロは軟調。前述した通り、リスク回避志向が根強くDIWの独経済見通しなどもあって、、ユーロドルは1.3344ドルまで下落。そのほか、ユーロ円は欧州勢参入後に130.56円まで買い戻される場面が見られたものの、再び130円の大台を割り込むなど上値の重さが目立った。またポンドも対ドル・対円で売りが強まり、ポンドドルは1.5457ドル、ポンド円は150.52円まで売られるなど、欧州通貨が全般的に弱含む格好となった。
そのほかの通貨ペアについては比較的落ち着いた動き。資源国通貨では、豪ドル円は86円後半、NZドル円は75円半ばでのもみ合いとなったほか、豪ドル/ドルは0.89ドル前半、NZドル/ドルは本日安値水準となる0.77ドル半ばでの推移で上値は重かったがレンジは限定的だった。
またドル円は底堅さを示すも上値は限定的。欧州勢の参入する時間帯に入り97.60円まで上昇する場面は見られたものの勢いには乏しく、その後は97円前半での推移を続けた。