ロンドン市場 午前 ユーロは要人発言で売りに傾斜も、全般的には小動き
ロンドンタイム午前、ユーロは要人発言で売りに傾斜も全般的には小動き。シリア情勢に関しては、国連の査察団がシリアを出国するとされる31日までは新たな進展はなさそうで、本日についても基本的には米量的緩和(QE)縮小関連の材料をメインテーマとした相場になりそうなことから、欧州勢の参入以降もしばらくは為替相場も落ち着いた動きとなった。ただノボトニー・オーストリー中銀総裁が「現在のフォワードガイダンス下において利下げは可能」、「金利はこの先も現在の水準維持かさらに低下へ」と欧州中央銀行(ECB)のさらなる利下げの可能性について言及したほか、「ユーロ圏周縁国には不確実性が存在している」と懸念を示したことが材料視され、ユーロは売りに傾斜する場面がみられた。ただ、積極的に下値を探るような展開ともならず一時的な動きにとどまった。
ユーロは売りが先行も限定的。前述した通り、オーストリー中銀総裁の発言が材料視され、ユーロドルは1.3222ドル、ユーロ円は129.61円まで下落。また、ユーロポンドも0.8520ポンドまでユーロ売りが進んだ。ただ、一過性の動きにとどまる、ユーロドルは1.3240ドル水準での横ばいとなったほか、ユーロ円は130円ちょうど近辺、ユーロポンドは0.85ポンド台まで反発する展開となった。
またクロス円については、ユーロ円の下落が重しとなり一時的に売りが優勢となったものの限定的な動きにとどまり、ポンド円は151.89円まで下落後は152円前半での推移に落ち着いたほか、豪ドル円は87円後半、NZドル円は76円前半を中心とした推移で、レンジは限定的だった。ドル円もクロス円の下落が重しとなり97.89円まで下落したものの底堅さを示すと持ち直し、98円前半で推移した。
ドルストレートも限定的な動き。ポンドドルは1.5477ドルまで下落後は1.55ドルの大台に戻し、豪ドル/ドルは0.89ドル前半、NZドル/ドルは0.77ドル半ばから後半で推移した。