ロンドン市場 午前 ドル売りに傾斜、米債利回りの低下基調も背景に
2013年09月27日 21:19
ロンドンタイム午前、為替相場は徐々にドル売りに傾斜。予定されていたドラギ総裁の講演についても内容が伝わってくることもなく、エバンス米シカゴ連銀総裁の発言やユーロ圏経済指標の発表などはあったものの反応は乏しく、為替相場を主導する通貨もなかったことから、対ドルでは欧州通貨が買われる一方で、資源国通貨は売りに傾斜するなどまちまちの動きとなった。ただ、米10年債利回りも低下基調のなかで徐々にドル売りに傾斜した。
ドルは小幅に売られる。時間外取引での米10年債利回りの低下を背景もあって、対欧州通貨ではドル売りが目立ち、ユーロドルは1.3521ドルまで上昇。ポンドドルも東京タイムのカーニーBOE総裁のタカ派的な発言を受けて1.6135ドルを示現後は1.6060ドル水準まで押し戻されていたが、ドル売りに傾斜するなかで1.61ドルの大台回復をうかがう展開となった。ドル円については東京タイムのからの上値の重さを引き継ぐ格好でじり安基調を続け、98.45円まで下押した。
一方、オセアニア通貨は上値の重さが目立つ展開に。欧州株が軒並み軟調に推移していることもあって、株価との感応度が強いオセアニア通貨は地合いが悪く、豪ドル/ドルは0.9297ドル、NZドル/ドルは0.8260ドルまで下押した。ただ、その後はドル売りに傾斜するなかで、それぞれ下げ渋る格好となった。
クロス円については、ユーロ円は133円前半、ポンド円は158円後半を中心とした推移を続ける一方で、オセアニア通貨は対ドルでの流れもあり、豪ドル円は91.61円、NZドル円は81.39円まで売られる場面が見られた。