【本日の見通し】米情勢に楽観ムードも 安倍対策などイベント多い月初
2013年10月01日 07:59
市場の懸案となっている米財政問題は依然として予断は持てない。現地時間30日深夜(日本時間1日昼)までに新年度の暫定予算案を可決しなければ政府機関の一部閉鎖となる。また、今月半ばの米債デフォルトの可能性も懸念材料として残る。昨晩のNYダウ平均は128ドル安で2日続落となった。ただ為替市場では期末のポジション調整が主体で全般的にはまちまちな展開となった。市場の一部では、ぎりぎりで決着は付くとの見方もあり、本日日中も思惑で相場は振れそうだ。
本日は月初ともあり予定イベントは多い。国内をみると日銀短観が注目され、その後は安倍首相の今夕の会見に目が向かう。政府・与党は来年4月からの消費増税を予定通り行う構えで、5-6兆円規模の経済対策を打ち立てる予定。景気減速懸念もあるが海外勢から見たらポジティブ。株高期待の円売りが入る可能性がある。その他東京時間には中国製造業PMIや豪中銀理事会、豪小売売上高などがある。なお中国と香港市場は休場。欧米時間に入るとドイツ雇用統計やユーロ圏失業率、英欧の製造業PMI、米ISM製造業景気指数などがある。